リアリティ・トランサーフィン 第3巻(その3)

(その2)の続きです。
________________________________________
p194
このゲームの本質は、どんな不愉快な状況でも目を覚ましていて、意識して重要性の評価を行い、自分の接し方を変えるというところにある。
シナリオ上のネガティブに思われる変化をポジティブなものとしてみなそうと意図することで、すべてはまさしくそのとおりになるだろう
この法則は本当に間違いなく働いてくれるのだ。
(中略)
不愉快な出来事は災厄そのものに続いて起こるわけではなく、災厄に対してあなたが取った態度の後に続いて起こるのだ。あなたが分岐点で行う選択によって法則性が出来上がる。
(中略)
あわてて不満を表したり状況と格闘してはならない。シナリオのコントロールを断念すれば、シナリオをコントロールできるようになる。コントロールはバリアントの流れとの闘いに向けられるのではなく、バリアントの流れに従うことに向けられるようになる
シナリオへのどんな変更も当然のこととして受け入れることにより、あなたは自分によるコントロールの押し付けを断念することになる。それはつまりコントロールの放棄を意味すると同時に、自分の関与を維持し、従って、状況をコントロール下に置くことをも意味することになる。
________________________________________
p209
絶対的な信念を得るという実りのない努力はやめにしよう。別のもっと現実的な道がある。目的の達成手段を考えず、頭の中で目的とするスライドを映し出し、目的のある方向へと足を運ぶのだ
________________________________________
p212
あなたはかつて目指していた目的からはるか遠くへ行きすぎてしまったと思っているかもしれない。すべてが失われたわけではないのならトランサーフィンによって状況を改善することができる。
あなたがしでかした間違いは、あなたの肥やしである。もしこうしたスタンスを取るのなら、輝かしい成功があなたを待ち受けていることだろう。成功を収めた優秀な才能の持ち主たちには、辛酸を嘗めた過去がある。彼らの人生のそうした側面については、あまり語られないだけのことだ。そんなわけなので、大きな過ちを犯したり、失敗の憂き目にあったら、喜びたまえ。あなたは成功に向かう途中にいるのだ。
あなたから見て不必要と思われるあらゆる体験は、目的とする人生ラインへ向かうのに必ずや役立つのだ。
あらたな希望が現れると、無気力状態から抜け出すことが出来る。
行動し始めるには希望が必要だ。行動に取りかかれば、リンゴが空へと落下する様子を目にするだろう。希望が自分の役目を終える頃、あなたは選択の自由を自覚するようになる。すると、あなたはこんな独り言を口にする。私は欲せず、期待せず、意図する。
________________________________________
p242
要は、あなたが自分の闘いを中止すれば、重要性の糸はひとりでに少しずつちぎれていくということだ。意識して放り投げることが出来る重要性はすべて放り投げたらよい。放り投げることのできなかった重要性は、行動に変換しよう。目的とするスライドを頭の中で映し出し、プロセスの視覚化を行い、穏やかな気持ちで目指す方向へと足を運ぼう。
________________________________________
p257
もし自分の目的を定め、調整(コーディネーション)の法則を堅持するのであれば、ある素晴らしい発見があなたを待ち受けていることでしょう。これまでにしでかしたすべての間違いは、まさにその目的のためにあったことを、あなたは納得するのです。
________________________________________
p294
幸運なことは常態であり、最小限のエネルギー消費しかしません。人間の理性は、最小限の抵抗しかしない方法について知らないので、バリアントの流れと闘い、自分にとっての障害や問題を自分で積み上げてしまいます。
調整の法則を文字通り理解するだけではいけません。大事なのは、最も熱くなっているときに割って入り、万事うまくいく、と繰り返すのです。
________________________________________
p300
振り子があなたのポテンシャルのエネルギーを感じ取り、あなたが苛立つようなふるまいをするよう人々を仕向けるのです。振り子はあなたの苛立たしさからエネルギーをもらい、道化を演じる人形遣いたちに勢いをつけているのです。
けれども、重要性のポテンシャルを投げ捨てると、取り巻く世界の様相が少しずつ変わっていきます。人々は同じなのですが、あなたに対するふるまい方がまったく違ってきます。分極化が消え去るや否や、鏡の表面が滑らかになり、リアリティは歪む前の状態に戻ります。
あなたの資質は、それをあなたが他者と比較しようとしなければ、あなたを取り巻くエネルギー分布にいかなる変化も引き起こしたりはしません。たとえば、「自分は規律正しいのに、やつらはぐうたらだ」、「自分ははっきりした目的意識を持っているのに、やつらはさっぱりわけがわかっていない」などという対比を行うと、分極化を引き起こしてしまうのです。
(中略)
自分も他者もありのままでいることを思い切って認めてあげましょう。ぎゅっと握りしめているものを手放しましょう。そうするや否や、分極化は消え去り、取り巻く世界は理解しがたい方法で変貌を遂げ、あなたを邪魔しなくなるでしょう。そうなれば、「リアリティ・トランサーフィン」とは何であるか、理解されると思います。
________________________________________
p331
目的達成への道と手段について心配すべきではない。この真理の根底には、意図の方向はバリアントの流れのベクトルを決める、という基本法則が横たわっている。
この方向を目指しつつ、バリアントの流れの邪魔をしない、ということだけが求められている。
頭の中に目的とするスライドを維持し、調整の法則を守っていれば、たとえ何が起ころうとも、バリアントの流れがあなたを目的へと運んでいってくれるだろう。法則とはそういうものだ。
________________________________________