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パスワーク(その4)

(その3)に続いてさらに抜粋。この本の最後の抜粋になります。訳すのが大変だったのでしょうか。日本語として読みにくい文章になっていますね。でも、なんとか意味はわかります。


p321
ネガティブなものを創り出しているのはマインドの力です。その力は、ポジティブなものを創り出すために使われたときの方が強くなります。なぜなら、ネガティブなものには葛藤、相反する願望、力を弱める方向への意志が常にあるからです。ポジティブで拡大的な方向へ進む場合には、そうである必要はありません。いったん転換が行なわれれば、マインドに「ピンと来る」ものがあるはずです。
意識は全体から自らを切り離せば切り離すほど、すなわち分割された断片になるほど、大きな構造を創り出します。しかし、全体としての意識は構造化されたものではありません。それはまったき至福のうちにある状態です。分裂が起きると、迷える意識は徐々に自己意識の状態に向かいます。その状態は、ネガティビティや破壊の混沌から身を守るために構造を必要とします。ですから、ネガティビティに直面してそれを取り除いたとき、構造化されていない喜びに満ちた意識を取り戻せるのです。
制限をもったエゴは、存在が自らの破壊的創造から身を守るための構造です。それは破壊的な衝動を抑制しているのです。意識が至福と真実のうちに拡大するときにのみ、その構造は取り除かれます。ですから、進化のある点においては、あなたは混沌とした構造化されていない状態だったわけです。成長し進化するにつれて、構造化によってこの混沌を排除するにいたります。なぜなら、そうすれば少なくとも一時的にせよ意識は内なる混沌から守られるからです。
そのとき、思考のプロセスを利用して、ネガティブな創造や限定的な構造化からの出口を明らかにできます。構造物を超えて混沌を覗き込み、それを理解し、絶えず利用できるマインドのプロセスの力に気づくと、下降曲線を上向きにできるのです。すなわち、生命、愛、喜び、幸福を否定し、腐敗、浪費、痛みを求める方法をいつも探してしまう傾向を反転させることができるわけです。一切のままでいる宇宙的自己の部分は、痛みとは一時的なものであり、かつ幻想であることを知っています。しかし、混沌のうちにある部分はそのことを知らず、傷ついているのです。 続きを読む パスワーク(その4)

パスワーク(その3)

(その2)に続いてさらに抜粋。太字原文ママです。


p270
瞑想の力学や意義やプロセスを真に理解してそこから最大の利益を引き出すには、いくつかの心の法則を明確にしなければなりません。その法則の一つは、瞑想が真に効果的である場合には、人格の基本的な三層が積極的にかかわっているというものです。
この人格の基本的な三つのレベルを次のように呼んでもよいでしょう。
1.意識的な知識や意志のすべてを持った意識的なエゴのレベル
2.全能であることを無視して、破壊しながらも、それを主張している利己的で無意識的な子供のレベル
3.卓越した知恵や力や愛を持ちつつ、人生の出来事を包括的に理解している超意識的な宇宙的自己のレベル
効果的な瞑想では、意識的なエゴは、無意識で利己的な破壊的自己と、超意識的で卓越した宇宙的自己との両方の働きを活発にします。この三つのレベルで絶えず相互作用が為されなければならないのですが、その際、意識的なエゴの自己にはかなりの慎重さが要求されます。
意識的なエゴは、無意識の利己的な自己が自らを開示し、発展し、意識にあらわれ、自己表現するのを許すという決心をしなければなりません。
(中略)
人間が、利己的で不合理な、全く破壊的な部分が内面の意識にはっきりとあらわれるのを許し、その細かい特徴のひとつひとつまで認識するなら、それは自己受容と成長の重要な証です。それだけでも、その人の意識が気づいていない危険で間接的な現実化を防げます。意識が気づけないのは、それと結びつけられていないからであって、結果として望ましくない結果は外界からやってくるように思われるのです。
ですから、意識的なエゴは深層へと降りてゆき、こう言わなければならないのです。「自分のうちにあるもの、自分について知るべきことで隠れているもの、そこにあるネガティビティや破壊性は、すべて明るみに出すべきである。虚栄心がどれほど傷つこうともそれを見たいし、見ることにコミットする。苦境に陥ったとき、どれほど自分の役割からことさら目を背けようとし、人の過ちに意識を集中しすぎているかに気づきたいと思う」
これが瞑想への一つの方向です。
もう一つの方向は、意識的自己の限界を超える力を持つ、高次の宇宙的自己に向けられたものでなければなりません。この高次の力は、小さな破壊的自己をさらけ出して抵抗を克服するためにも求めるべきです。エゴの意志だけではそれは成しとげられないかもしれませんが、エゴは意識的に自己決定できるのですから、高次の力に助けを求められるし、求めなければならないのです。
(中略)
この相互作用は三層になっています。まずは観察者としてのエゴが相互作用を求め、ネガティブな側面に触れてそれをさらけ出すことにコミットしなければなりません。同時にエゴは、宇宙的自己の助けを求める必要があります。そして、子供が姿をあらわしたら、エゴは、さらなるワークをするために「意識を強化してください」と宇宙的自己にもう一度助けを求めなければなりません。そのワークとは、根底的な誤解とそのために払っている大きな代償とを探求することです。もしあなたが許すなら、宇宙的自己は破壊的衝動にたびたび屈してしまう誘惑を克服する手助けをしてくれます。このような誘惑への屈服は、必ずしも行動にあらわれるとはかぎらず、感情的な態度にあらわれます。 続きを読む パスワーク(その3)

パスワーク(その2)

(その1)に続いてさらに抜粋。太字原文ママです。


p170
この成長期に、未熟な感情は表現されなければなりません。その重要性を理解するために「未熟な感情の表現」を自分に許したとき、そうした未熟な感情がもはや必要ない地点にようやくたどりつけます。これは意志のプロセスを通しては起こりません。いまだ感情的な自己の一部をこらえるような客観的なマインドの決断によっては起こらないのです。そうではなく、感情が方向や目的、強さ、性質を自然に変えるような、感情的成長の相互的なプロセスを通して起こるのです。そしてこれは、今あるままに自分の感情を体験する場合にのみ起こるのです。


p172
建設的な目的と破壊的な目的との区別をつけようとしてください。感情をあらわす目的を意識しようとし、本当に感じていることへの気づきを自分に許して、意味あるときに、それを表現する勇気と謙虚さを育ててください。そうすれば、「単に抑圧から解放されたいと思い、目的や意味もないままはけ口を見つけようとして未熟で破壊的な感情をあらわにすること」と、「かつて存在し、今でも存在している感情を再体験するのを意図した行為」とのあいだには、きわめて大きな違いのあることがわかるでしょう。感情的経験に適切に吸収されずに抑え込まれてきたものは、現在の状況に絶えず活性化されます。それはまず、そのような経験の未消化を起こした最初の「解決策」を状況によって何らかの方法で思い起こすことなります。
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