(12)の続きです。
今後はもう『Tカイロプラクティック』一本に絞ろう、と決めました。
明らかに一回だけで症状が軽くなり、インチキ要素もなく、料金も安く、場所的にも通いやすく、直感的にもここに通えば大丈夫と思えたからです。
この直感は正しかったようで、行く度に痛みがどんどん軽くなっていきました。
やっぱり左肩甲骨の辺りをゴリゴリマッサージするのが一番効く感じがしたので、自分でも筋膜ローラーやツボ押しやそれらが一体化した便利グッズを買って、暇さえあればマッサージしていました。
顎を少し上げるだけで腕に激痛が走っていた状態だったのが、だんだん正面を向けるようになり、上も向けるようになり、ヨガの後屈系の反るポーズもできるようになり。。。という風に、週一ペースで通って3ヶ月もたたないうちに完全に治ってしまいました。結局こんな原始的な方法で治ってしまうとは。。。
手術しないでよかった~!!
何が起こっていたのか、物理的な面から説明すると、
①最新の研究からもわかるように、痛みと頸椎の形は全く関係がなかった。
②肩甲骨の周辺にトリガーポイントが密集していて、“首と動かすと腕に痛みと痺れが走る”という症状を引き起こしていた。
③トリガーポイントを根気よくほぐすことによって、カチカチに干からびて固まっていた筋肉&筋膜に水分や血液、弾力性が戻り、痛みが治まった。
『Tカイロプラクティック』の先生曰く、ほとんどの痛みは骨の形が原因ではなく筋肉が原因ということです。しかし、それならば医者の言う通りに手術をして骨の形を変えた一定の割合の人は痛みが治まるのは何故だろう?(※痛みが治まらない人も酷くなる人も麻痺してしまう人もいます)
疑問に思ったので聞いてみました。
「手術で痛みが治まる場合もあるのはどうしてですか?」
すると先生は、
「手術する時に麻酔するでしょ?実は、その麻酔のおかげで一旦筋肉がリセットするから治るんじゃないか、とも考えられています。大きな声じゃ言えないんだけどね」とちょっと言いにくそうに説明してくれました。
「じゃあ、麻酔するだけでいいってことですよね?手術はせずに。。。」
「本当はね、実際はそんなことはできないんですが。。。」
怖い!!…ということは、本当は必要ないのに骨を削ったり異物を首に埋め込んだりしてるのか。。。
数十年後には、「当時はあんな野蛮な手術をしていたんですよ」と言われるのかもしれません。
手術しないでよかった~!!
さて、今度は、何が起こっていたのか心理的な面から説明してみます。
①「頸椎の椎間板がずれて神経を圧迫しているから痛みと痺れが生じていて深刻な状態だ」という医者の言葉によって、呪いをかけられた。
②“MRIの画像”という呪物によって呪いが強化され、つい信じてしまう。→呪いが発動して痛みと痺れが固定化した。
③「骨の形と痛みに相関はない」という信頼できそうな専門家の言葉によって呪いが解けはじめた。
④“最新の論文”や“研究データ”、“筋肉をほぐすと痛みが改善する事実”という呪詛返しによって呪いが弱まっていった。
⑤「ああ、やっぱり医者の診断は間違っていたんだ!」と認識して洗脳が解けた。→呪いが祓われた。
以上、どうして痛みが消えたのか、物理的な面からと心理的な面から考察してみましたが、個人的な感覚としては、心理的な理由の方が影響が大きかったような気がします。それほど痛みというのは不思議なものでもあります。いや、痛みだけでなく、深刻な病気や外科的な処置が必要な怪我でさえも奇跡的に治癒してしまう例もあり、本当はすべて心理的な面から治せるのではないかなぁと思っています。
疑い深い私は呪いが解けはじめて痛みが消えるまで3ヶ月ほどかかってしまいましたが、素直な人ならもっとすぐに治っていたかもしれません。
インチキ気功やカルト宗教でも信じ込めば治りそうですが、ごく普通の社会人としての常識がある人には難しいでしょう。
さらに、物理的な空間で物理的な身体を持っている私たちはよほど精神力が強くない限り、物理的なアプローチにも手伝ってもらった方が早いでしょう。体は心に含まれている(と私は考えています)ので、体も心の一部です。つまり結局は物理的なアプローチ=心理的なアプローチでもあります。なので、手術という“儀式”によって呪いが解けて痛みが消える場合もあるし、左肩甲骨の辺りをゴリゴリマッサージする“儀式”でも呪いは解けます。
自分にとってどのアプローチが信頼性が高いかが重要で、これで治るわ!と、体感をともなって心の底から納得できればいいだけなのかもしれません。
(14)へ続く