(13)の続きです。
あんなに酷かった痛みと痺れはすっかり消えてなくなりましたが、私の周囲の人たちはそれが信じられないようでした。
そんなに辛そうに見えていたのでしょうか。実際辛かったですが…
特に、たま~にしか会わない人たちの反応は面白かったです。
例えば兄。遠くに住んでいるので年に数回しか会う機会がありません。
久しぶりに会った時に、
「で、どう?首の調子は」と聞かれ、
「ああ、もう治ったよ。首じゃなかったんだけどね」と答えると、
「は?? えぇー?!!」と、二度見、ならぬ、二度聞き。
結局痛みの原因は首ではなく、肩甲骨周辺をほぐしたら治った経緯を説明すると、
「ふうん、頸椎の形と痛みは相関がないってこと?」と、不思議そうに考え込んで、早速『Tカイロプラクティック』をスマホで検索していました。
兄は医者なのですが、専門は循環器で整形外科の知識は素人レベルです。分野が違うと何も知らないようです。
前回会った時、私が痛みに苦しんでいることを知ると自分の同級生で整形外科に進んだ人を調べてくれて、
「あ、こいつ、もう院長になってる。ここの病院ちょっと遠いけど、紹介して良くしてもらうようにするからゆっくり入院して手術するといいよ」などと言ってくれていたのです。何やら怪しげな民間療法を試しているようだけど、絶対に治るわけがないと思っていたようでした。
他にも、たま~にスポーツジムの更衣室で会うヨガインストラクターの知人。
久しぶりに会った時、
「首はどう?」と聞かれ、
「ああ、治ったよ、首じゃなかったんだけどね」と答えると、
「え?? えー!?!」と、また二度聞き。
そして、私が今までの経緯を説明すると、
「そうなんだぁ!!…私の知り合いのインストラクターにも全く同じ症状の子がいるの。その子は首の骨には全く異常がなくて、医者には原因不明って言われちゃって、、、もうどうしようもなくなってるの。辛くて仕事も辞めることにしたみたい…」と言って、早速『Tカイロプラクティック』をスマホで検索し、
「ありがとう!ここ紹介してみるね!」と保存していました。
こうやって本当の口コミって拡がっていくんですね。
しかし、やっぱり日本の整形外科って終わってますね。
首を動かすと腕に痛みと痺れが出るという症状の場合、その画像を撮って、
骨の形が歪んでいる→「首の骨が原因」と断定する
骨の形がきれい→「原因不明」と断定する
の二択の診断しかないってことですよね。(※腰痛&足の痛みと痺れの場合も同様)
どちらにせよ、「とりあえず痛み止めを処方しますので様子を見ましょう」と言ってサラサラっと処方箋を書いて終わりです。
そして、医者と製薬会社は儲かって、税金がジャブジャブと無駄に使われ、患者は必要のない副作用に苦しむ、という歪んだ構造になっています。
ほとんどの医者は忙しいし儲かるしめんどくさいので、最新の研究論文を読んで知識をアップデートしようなんて思わないんでしょうね。
良心的な治療院や他の病院で間違った診断の呪いを解くことができれば、その歪んだループからは抜けられます。
私が体験した範囲ですが、独断と偏見で良心的な治療家の特徴や見分け方を簡単にまとめておきます。
・料金設定がやたらと高いところはインチキ
・“〇ヶ月待ち”を前面に押し出しているところはインチキ
・何かの組織に入るように勧誘してくるところはインチキ
・怪しげなサプリや健康グッズを買わせようとしてくるところはインチキ
・キモい信者がいるところはインチキ
・見るからに自信過剰な人は実際はポンコツ
・エラソーな態度で情弱な患者を洗脳して依存させようとする人はインチキ
・エラソーにせずに、良心的な料金で、これで治るんじゃないか、と希望を持たせてくれる人はいい治療家
以上、私の独断と偏見でした。
今現在、痛みに悩まされている方にお勧めしたい本は以下の2冊です。
『人生を変える幸せの腰痛学校』
『あなたはプラシーボ』
それと、そっち系界隈では割と有名な108さんの“不足を疑うメソッド”↓もシンプルでオススメです。
例えば、
「この痛みは深刻だと感じているけど本当かな?」
「絶対に治る気がしないと思っているけど本当かな?」
など、ポイントは痛みを消そうとしないことです。
ただ、「本当?」と疑問を投げかけるだけです。
ああ、やっとこのシリーズ完結です!
途中で飽きてしまってなかなか更新できない時期もありましたが、この体験は記録しておきたかったので、最後まで書き上げることができてうれしいです。
読んでくださった方、ありがとうございました!
【完】