恋はデジャ・ブ

タイムリープもので有名な古い作品です。同じ日を何回も繰り返してしまうという設定です。
それに気づいた主人公はありとあらゆることを試してみます。警察に捕まって留置場に入れられても、目が覚めると何事もなかったようにベッドで目が覚め、また同じ2月2日が始まります。
自暴自棄になってあらゆる方法で自殺をしてみても、また2月2日朝6時に、同じラジオ番組を聞きながら目が覚めます。
この何度も繰り返す自殺シーンを見て、輪廻転生の仕組みを連想してしまいました。もしこの人生に失望して来世でやり直そうと自殺しても、また生まれ変わった人生で同じようなことを繰り返して死にたくなるのかもしれない。この人生で設定した何かが修了しないうちは、何度生まれ変わっても同じことを繰り返すのかもしれない。だから、直面すべき問題からは逃げられないんだろうなぁと。。。

監督の話では、主人公が2月2日を繰り返す回数はおよそ3000回だそうです。嫌な奴だった主人公がだんだん成長していい人に変わっていくプロセスも自然で納得できる構成になっています。
この人は人間としての格が違うなぁ。。と思える方にたまにお会いしますが、そういう人は、何千回も多く生まれ変わっている大先輩の魂なのかもしれません。