アメリカのベストセラーで気になっていたので、日本語版が出てすぐに買いました。数ページのエッセイから構成されていてそれぞれが完結しているので、どこからでも読めます。
内容は、小さな自分=エゴで頑張らないで、神様に全部委ねてしまったほうがうまくいくというもの。
この著者もヨガをやっているみたいですが、これは完全にバクティ・ヨーガだな。。と思いました。
ヨガには以下の4つの道があります。
カルマ・ヨーガ:無私の心で行動する、奉仕のヨーガ
バクティ・ヨーガ:神を愛して自分を神に奉げる、信仰のヨーガ
ジュニャーナ・ヨーガ:内省と理性と熟考を駆使する、智慧のヨーガ
ラージャ・ヨーガ:心と身体をコントロールする、瞑想のヨーガ
著者がこの本で主に説いていることはバクティ・ヨーガで、神様LOVE!!という熱い気持ちが伝わってきます。
私がこれまで持っていたバクティ・ヨーガのイメージは、厳格な修道女のように禁欲的な生活をして、神様のことだけを思って祈りながら暮らす、というような質素で静かなイメージでした。
でも、この本を読んで、こんなに楽しいバクティ・ヨーガもあるのね!と、私もやってみたくなりました♪
この本が面白かったので著者の次の本、『Change Me Prayers』も買っちゃいました。こちらはより実践的で、じゃあどうしたらいいの?という疑問に答えてくれています。
私が心に響いた箇所はまずLissa Rankin博士のまえがき。
彼女が著者に、
「神様にゆだねた方がいいのはわかったけど、どうやって自分の怒りや衝動をコントロールすればいいの? 私の“小さな自分”は、用心深いし、せこくてケチだし、批判的な考えにいつも乗っ取られちゃうし。。。」
と相談した時の著者の答えにグッときました。
“Don’t beat up the small self for its tantrum; that’s what small selves do, including mine. Just give that scared little kid a hug. She’s simply frightened and feels threatened. Besides, you’ll never get the small self to surrender; it doesn’t know how to ask. Luckily you can ask God to do it through you with a Change Me Prayer.”
“Change me into someone who can surrender this to Divine Will without defending or grasping.”
(小さな自分がかんしゃくを起こしても責めないであげて。それが小さな自分=エゴの性質なんだから。。私のエゴだって同じよ。ただその小さな子どもを抱きしめてあげて。彼女はただ怖がっておびえているだけなの。それに小さな自分は、神に委ねることなんか絶対できないの。どうやって祈ったらいいのかも知らないんだから。でも、ラッキーなことに、あなたは祈ることができる。こうやって祈ればいいの。
『神様、警戒したり強欲になったりせず、聖なる意志に委ねることができる人に、私を変えてください。』)
以上、思いっきり意訳で、上手く伝わらなかったかもしれませんが・・・、ちゃんとした翻訳の日本語版が早く出てほしいですね。
他にもおもしろいエピソードがたくさん書いてありました。
例えば、
ショーウィンドウから見て値段がわからなかったバッグを買おうと思って、店の中に入り店員に値段を聞こうとしたのですが、店員はずっとおしゃべりに夢中になっていて、放置されてしまいます。著者はこれを個人的に受け取らず、きっと神様に別の計画があるのね、と考え、すぐにその店を出ます。
通りの向かいに、チャリティの為の委託販売店があり、そのみすぼらしい感じの店に入ってみると、店員が笑顔で迎えてくれて、なんと、さっきと色違いの全く同じバッグが新品のタグ付きでおいてあったのです。
著者がびっくりして、「これ、どうやって手に入れたの?」とその店員に聞くと、
「ああ、このバッグを向かいの店で買った人がいてね、でも気が変わって返品しようとしたら断られたんだってさ。あの店の店員は嫌な奴なんだよ。。で、しかたないからここに寄付してくれたのさ。」
というわけで、著者は気になっていたバッグを新品の状態でたった数ドル買うことができ、しかもそのお金はチャリティのためになる・・これが神様の計画だったのね、と気づきました。
だから、もし態度の悪い店員に無視されても、そこで頑張らないで、きっと別の道に導かれているんだと気づいて、自然な流れに従いましょう。想像を超えるような方法で新しい扉が開きます。。。
といった話がたくさん出てきます。
こういう話が好きならおすすめです!