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リアリティ・トランサーフィン 第4巻(その3)

(その2)の続きです。太字原文ママです。
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p222
いかなる状況であれ、たとえそれが最悪の状況であっても、もしあなたが鏡の第七法則――――鏡のどんな反映もポジティブなものとして受け入れる――――を実行すれば、最終的には常に勝利を収めるだろう。たとえ何があろうとも、それがあなたにとって幸福か災厄かを正確に知ることはできない。自分にとって好きな方を選ぼう!
このほか、何事も首尾よく運んでいるときには、それを当然のこととして平然と受けとめたりしてはならず、すべてが素晴らしく進んでいることに注目し、喜んで迎え入れることが必要だ。何があろうと、万事順調にいく。これはみなさんご存知の意図の調整(コーディネーション)の法則にほかならず、その効果の程は、「リアリティ・トランサーフィン」シリーズのなかで詳細に述べてある。
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p237
あなたが全世界を変えることはできないだろうが、この世界のあなた固有の層は自由になるのだ。そのためには、自分を変える必要はなく、支配者としての自分の権利を行使するだけで充分である。 続きを読む リアリティ・トランサーフィン 第4巻(その3)

リアリティ・トランサーフィン 第4巻(その2)

(その1)の続きです。太字原文ママです。
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p176
危惧と異なり、願望はそれほど簡単には実現しない。なぜなら願望において魂と理性が一致することはまれだからだ。魂は理性に反対する。その理由は、理性が振り子たちの影響に屈し、他人の目的に向かおうとするからだ。理性のほうはというと、自分の本当の望みを認識していないか、あるいは、そのような望みの実現を信じていないかのどちらかなのだ。
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p179
ベネチアの鏡職人たちには独自の秘密があった。彼らは、アマルガム――――反射面をコーティングするメッキ――――に金を混ぜていたことから、反射スペクトルが温かな感じを帯びるのだった。
同様の方法で、二元鏡の一部を特別に自分のために改良することができる。自分の世界の層を居心地よく整えるためには、自分独自のアマルガムを作りあげるべきだ。世界の層は、数多くの反応――――本人の自分自身への接し方、および取り巻く現実の何らかの現象に対する態度――――からできあがっている。こうした関係のスペクトルから、支配的な基調色を定めている一本の主要なスペクトル・ラインを取りあげてみる必要がある。
支配的な基調色としては、たとえば「世界は私のことを気遣ってくれる」というフレーズを選んでみてもよい。人はきっかけさえあれば、待ってましたとばかりに不満という形で自分の態度を表してしまうが、好ましいことに対しては、当然のこととしてほとんど無関心に受け入れる。人は習慣からカキ貝のように自動的に反応し、そのような態度を無意識に取っている。
さあ、ここでカキ貝よりも一段上に昇り、目を覚まし、意識して接し方を選ぶという自分の優位性を活用してみよう。支配的な基調色に従い、自分の現実認識を目的にはっきり向けて同調させよう。すると、鏡が反応するのを目の当たりにするだろう。これでリアリティを操縦する道への第一歩を踏み出したことになる。
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p183
ところで、すべてを元通りに取り戻すことができるのだ!屈託がない暢気な気分も、幼い頃のアイスクリームの味も、新鮮味の感覚も、よりよくなることへの期待感も、生きていることの喜びもである。取り戻すことは簡単なことである。それは信じがたいほど簡単なのだ。信じられなくても、試してみよう。もし現実への接し方を自分で意識的にコントロールするならば、世界の自分の層を一新することができるということは、誰も思いつかないのだ。取り巻く世界は、世界に対するあなたの見方どおりになっていく。これは、人生を楽観的に見つめようなどという空虚なスローガンではなく、自分のリアリティを形成するための具体的な仕事なのだ。
この瞬間から、何が起ころうとも、自分の態度をコントロールすることにしよう。現在が思っていたほど良くなくても、問題ではない。
(中略)
そう、あなたが世界に冷たく接したときから、世界は大きく変わってしまったのだ。
(中略)
しかし、鏡が変化することはあり得ないように、世界も変化していなかった。変化したのはあなたの接し方のほうであり、あなたの思考の反映であるリアリティがあなたの態度に従ったまでのことなのだ。
さあ、ここで目を覚まし、両目を見開き、ベッドから身を起こし、周りを見回してみよう。そこは、遠い昔、あなたを気遣い、共に楽しく時を過ごしたことのある、以前の世界である。あなたがようやく幻想から抜け出して我に返ったことを世界はどれほど喜んでくれることか。
さて、これであなたと世界は一緒になり、すべては元通りになるだろう。この古くからのつきあいのある献身的なしもべを、自らの好ましからざるふるまいによって傷つけることだけは二度としないように願いたい。肝心なのは焦りは禁物ということだ。なぜなら、鏡の第三法則によれば、元通りの状態に戻るまでには、時間が必要だからである。最初のうちは忍耐と自制があなたに求められる。自分のリアリティを形成するための具体的な仕事を行っているのだと承知していなくてはならないのだ。
具体的な仕事とは次のようなことである。どのような状況に出くわそうと、たとえそれが取るに足りないことであっても、良いことであれ、悪いことであれ、どんなことが起ころうとも、常にアマルガムのフレーズを自分に繰り返してみよう。もし幸運に出会ったら、世界は本当にあなたのことを気遣ってくれている、と自分に繰り返すことを忘れてはならない。些細なことのひとつひとつにおいて、これを確認しよう。腹立たしい状況と遭遇したら、それでも、意図の調整(コーディネーション)の法則に従って、万事うまく行く、と繰り返してみよう。
状況がどうなろうとも、あなたの反応は――――世界はいずれにせよ自分のことを気遣ってくれる――――というように、一様でなければならない。もしあなたに幸運なことが起こったら、そのことに特別な注意を払おう。また、もし不運に見舞われたら、意図の調整の法則を守れば、あなたは幸運な人生ラインに踏みとどまっていることだろう。なにしろ世界が、どんな不快事からどんな方法によってあなたを守ってくれたかについて、あなたは知ることができないのだ。世界を信頼してあげよう。 続きを読む リアリティ・トランサーフィン 第4巻(その2)

リアリティ・トランサーフィン 第4巻(その1)

第3巻に引き続き、第4巻からの抜粋です。このシリーズ、やはりわかりづらくて需要がないのか、絶版になってしまってますね。これまでの復習も兼ねて、この最終巻からはなるべくたくさん抜粋したいと思います。

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p30
近所づきあいでは、たとえば、騒音は一番の問題である。あなたが気にすればするほど、騒音は一層しつこくつきまとってくる。けれども、静寂や平穏は、あなたにとってだけでなく、あなたの隣人たちにとっても、最適な生活条件だ。それが確保されていれば、消費エネルギーは少なくて済む。静寂や平穏を乱すというのは常に異常なことであり、それはエネルギーの何もないところでは起こりえない。いったいどこからそんなエネルギーを持ってくるのか。
隣人たちからの騒音でバランスを崩したあなたは、彼らを憎む。あなたの腹立たしさこそが、エネルギーの源泉なのだ。依存関係が生じ、分極化を引き起こす。「あんなに騒々しい奴らなんか大きらいだ!」という激しい感情が強力な磁石を作りだし、それがあらゆる新たな苛立ちの素をあなたのほうへと引き寄せる。
(中略)
自分にも他人にもあるがままでいることを認めてあげる、というトランサーフィンの基本的な決まりを守るだけでよいのだ。世界を解放して自由の身にし、どこへなりと好きなところへ行かせてあげればよいのだ。自分で固く握りしめているものをゆるめよう。
あなたが自分の願望や要求に固執しようとすればするほど、あらゆる正反対のものを引きつける磁石はますます強力になる。あなたは世界の胸ぐらを取るが、世界のほうは解放されようとして抵抗するのだ。
(中略)
たとえば、ある程度の時間でよいから、隣人たちのことを頭から追い出し、彼らを非難するのをやめ、彼らが単に存在しないというふりをしてみよう。「あいつらなど、知ったことか!」と自分に向かって言ってみよう。彼らを自分の世界の層から放り出すだけのことだ。
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p57
自分がありのままでいることを認めるということは、自分の不完全な部分すべてをひっくるめた自分を受け入れることを意味する。他者がありのままでいることを認めるということは、自分の期待を他者に投影するのをやめることを意味する。
繰り返しておこう。必要なのは、振り子の決まりと縁を切り、それをトランサーフィンの決まりに置き換え、フレイリングの第一法則※に従って、自分の意図を送る、ということだ。
※「受け取る意図を断念し、その代わりに与える意図を持とう。するとあなたは受け取りを断念したはずのものを受け取ることになる」
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p76
長い間、構造にすっかり支配されている人は、ほとんど意識の欠落した状態にあり、魂の声に耳を貸そうとはしない。従って、その人は自分本来の道を探し出せず、構造の幸せのために一生平身低頭して過ごす。
私はその人本来の道が構造の外にあるのだと言いたいのではない。山中にこもり、振り子の世界と絶縁することは可能だ。けれども、もしそこでの生活も覚醒状態のままで無意識に見る夢のように続くとしたら、結局、何も変わらないだろう。
構造の中に踏みとどまりながら、自分の運命の主になるための話をしているわけである。そのためには、ただ目を覚まし、舞台から立ち去ることなく、そのゲームを観客の目で眺めてみるだけでよい。すると、誰が振り子の寵児で、誰が「ひょうきんもの」や「お調子者」なのか、また誰が決まりに従っている信奉者なのか、すぐに見えてくる。
だからといって彼らを非難してはならないし、軽蔑するのはもってのほかだ。もし、ものごとの在り方を認識した結果として、自分を「眠っている者」と対置し始めると、依存関係が生じ、分極化を招き、「目覚めた者」がはみ出し者にされることは絶対に避けられなくなる。振り子の決まりと縁を切るだけでは不十分であり、それをトランサーフィンの決まり、「自分にも他者にもあるがままでいることを認める」に置き換えなければならないことを必ず覚えておこう。
すると、自分のなかに拠り所を見つけることができるのだ。周りで起こっている事態を理解することで、すでに半分はやり遂げたも同然だ。状況を理解しているだけでも、自分への穏やかで揺るぎない自信が生まれる。なぜなら、自信のなさは、不確実性を前にした恐怖感から生まれるためだ。人がゲームの決まりを知っていないと、取り巻く世界は恐ろしくて敵意に満ちたものに思われてくる。そうなると、沸き起こってくる孤独感や抑圧感といった感情がその人を眠らせてしまい、振り子の決まりに従属せざるを得なくする。 続きを読む リアリティ・トランサーフィン 第4巻(その1)