【実験日記】スピ系メソッドで騒音問題を解決できるか(15)

前回(14)の続きです。

人生を癒すゆるしのワーク』という本についてです。
この本は、“ゆるし”についてACIMの考え方も紹介しつつ、でもこれが絶対唯一の真実です!というゴリ押しはなく、そういう考え方もありますよ~というふわっとした雰囲気です。特にエゴについては、ACIMのエゴの定義と、それとは全く違うエゴの定義も両方書いてあり、どっちでも好きなように考えればいいよね、といういうスタンスです。このスタンスが私にはちょうどよかったです。
ACIMに対してつっこみたいところはたくさんあるのですが、特にエゴの定義について矛盾が感じられ、とてもとても気持ち悪かったからです。

ACIMの考え方はこうです。
「この世界はすべて幻で、しかも神が創ったものではない、なぜなら、神は完璧なのだから、こんな不条理な世界を創るわけがない。では誰がこの世界を創ったのかというと、私たちのエゴが創ったのだ。この世界に神は一切関与しておらず、すべては幻で本当は何も存在していない。つまり許せないことが起こったとしても、本当はその出来事は存在していない。存在していないんだから許せるでしょ?」

この考えを採用できるなら、これを信じてゆるしを実践すればいいと思います。
私が疑問に思うのは、
「じゃあ、エゴは誰が創ったの?」
ということです。
すべてを創造するものが“神”じゃないの?
「エゴは私たちのマインドが創ったもの?
じゃあマインドは誰が創ったの?私たち人間?
じゃあ人間を創ったのは誰?」と突き詰めていくと、やっぱ神でしょ。
つまりこれは“神”の定義の問題なのかもしれません。
ACIMでは、“神”を『絶対的善』と考えています。
それならエゴ、またはそれを創ったものは『絶対的悪』になってしまいます。
非二元を主張しながら、ゴリゴリの二元論に堕ちこんでしまうという、この矛盾が私には気持ち悪くてしかたがないのです。

“神”を「すべてを創りだすもの」と定義すれば、とりあえず私の頭の中に矛盾は生まれません。

「神は完全に幸せで、すべてが一つで至福の中にいた。
でも分離するという体験を味わいたかったからエゴというものを創りだした。」
これは昔から精神世界で考えられているエゴの定義ですが、こう考えれば、エゴは『絶対的悪』ではなく『この世界を体験するための装置』となります。こっちの方が私にはしっくりきます。

本当にどう考えるか好みの問題なので、好きなように考えて進めばいいと思います。

この本では他にも、効果的な呼吸法について、チャクラやサトルボディについて、ヒトラーの出現や中国のチベット侵攻などの歴史的な出来事をどう考えてゆるせばいいのかの例が書かれています。難を言えば一貫性がなく、かなりとっ散らかっている印象を受けますが、好きなところだけ採用すればいいということだと思っています。
おそらく筆者が一番伝えたいことは最初にある「ジルの物語」と最後にある「ワークシート」です。

「ジルの物語」は著者の妹ジルが夫のジェフに対する怒りをどのようにゆるし、夫婦の危機を乗り越えたかの実践例です。具体的なのでわかりやすかったです。ジルが体験したゆるしのプロセスを読者も体験できるようにしたものが「ワークシート」です。
本の中でも述べられていますが、このワークはかなりアーノルド・パテントの教えの影響を受けていて、だからこそ私にもピンときたのかもしれません。それにしてもアーノルド・パテントって日本ではあまり知られていませんが、アメリカのスピ界では結構有名で彼を師と仰いでる人が多いようですね。

さっそく私もこの「ワークシート」に取り組みましたが、途中でどうしても進めなくなり止まってしまいました。やっぱりゆるすのって難しい!
これも相性のいい心理職の専門家に寄り添ってもらって一緒に進めるのがベストなんでしょうが、もちろんそんな予算はありませんから、一人で自分に向き合うしかありません。抵抗があるところには自分でも見逃している何かがあるということですが、自分の無意識が見たくないから見せないわけで、だからこそ自分で解明するのはとても難しいので気長にやろう・・。
というわけで、こんなに更新が滞っているという言いわけでした。

ちなみにこのワークシート、英語版はこちら↓から無料でダウンロードできます。
https://www.radicalforgiveness.com/free-tools/

内容や順番は本に書かれているものとは少し違っていますが、かなり月日が経っていますので、こちらのPDFの方が改訂版なんでしょう。

(続く)