【実験日記】スピ系メソッドで騒音問題を解決できるか(14)

前回(13)の続きです。

“ゆるし”についてです。スピ系の考え方を適用するなら、私がこの騒音問題から逃れるためには、騒音主をゆるさなければなりません。スピ系共通の考え方で(というより、古くからの宗教の教えをスピ系が拝借していると言ってもいいのですが)、目の前で起こる問題は自分自身が誰かや何かをゆるしていないから起こるのだというものがあります。

今やスピ系の古典とも言えるACIM(A Course in Miracles)も、ひたすらゆるせ、とにかくゆるせ、という教えです。
ちなみに、このACIMを本格的に学ぶには、テキストワークブックマニュアルを買い揃えなければならず、日本語版をちゃんと買うと全部で15000円くらいになりますが、英語だったらネット上で無料で読めます(たとえばこちら)。
いずれにしろかなり根気が要ると思います。

このACIMについてわかりやすく解説している『 神の使者』という本があり、レビューもよかったのでかなり前に図書館で借りてみましたが、しょっぱなからいきなりアセンデッドマスターとやらが著者のゲイリー・レナードさんの前にあらわれて、彼らから教えを受けるという内容で、しかも大真面目にそれをノンフィクションとして語っているので、私には信じられず、わざわざ時間を使って読み進められず、すぐに返してしまいました。

騒音問題に直面して、“ゆるし”についてまた学びたくなったのでこの本の存在を思い出し、youtubeでこの本を朗読してくれている方を見つけて、耳からなら手軽に聞けていいかと、家事や通勤の時に少しづつ聞いてみました。そうしたらいつのまにか面白くなって最後まで聞けました!ありがたいです!たしかに一部は真実を語っているように感じ、これが人気がある訳がわかりました。
それにしても、自分の前に(絶対に一人でいる時にだけ)たびたびアセンデッドマスターがあらわれたことを、フィクションとして小説として書けばいいのに。。という思いが残りました。瞑想中にイメージでとか、夢の中でとか言った方が一般には受け入れやすいのですが、本当にあったこととして語った方がスピ好きには受けるのでしょうか?
ゲイリーさん本人のインタビューを聞いてみても、断固として二人のアセンデッドマスターの存在を現実だと主張していました。
(以下ネタバレ注意!→)しかもそのアセンデッドマスターは過去世ではイエス・キリストの使徒で、さらにそれは未来世の自分で、もう一人は再婚した若い奥さんの未来世だそうです(-_-;)

まあ内容は面白いので興味がある方は読んでみてくださいね。
とにかくゆるせ、いいからゆるせ、私たちが人生でやるべきことはゆるすことだけだ、というACIMの教えを、すごくとっつきやすい形で解説しています。

本当にゆるせたら楽になるし、きっと人間として大事なことってそこなんだよな。。と深いところではわかっているのですが、理不尽な状況や相手をゆるすのはすごく難しくて、そこに高い壁があります。ほとんどの人が一生をかけてもできないことだし、何より敵対するものをゆるすことに取り組もうなんて人もごくわずかだと思います。ゆるしについて教えを垂れて、スピ業界で信者を集めて生計を立てている人たちもいますが、その言動を見る限り、本当はゆるせてないんじゃないかと。。。

なので、“ゆるし”についてはルワンダ大虐殺を生き延びたイマキュレーさんの本を読んだ方が学ぶところは大きいかもしれません。
ただ、イマキュレーさんの本を読んで感動しても、自分との間にものすごいギャップを感じてしまいます。私にはできない、きっと魂のレベルが違うんだと。
自分の家族を皆殺しにした人をゆるすって?しかも愛を感じるって?無理でしょ。

イマキュレーさんが体験した過酷な状況にくらべれば、騒音に悩んでいる私の生活なんて天国のようなものなんだけど、そんなことはわかっていても、わたしは騒音主をゆるせません。そんなちっぽけな自分が余計に嫌いになって、ゆるすことがさらに難しくなってしまいます。
悲惨な状況に陥った人すべてがそうなるわけではありませんが、壮絶な体験をしたからこそ人間としての強さが目覚めるのかもしれません。
ちなみに、アセンデッドマスターとやらが本当に目に見える形で自由に現実化できるんだったら、アメリカの割と平和に暮らしているおっさんの前に現れるんじゃなくて、こういう壮絶な恐怖を味わっている最中の人たちの前に現実化すればいいのに。。。

壮絶な体験と言えば、ナチスの強制収容所の体験を綴った『夜と霧 』なんかも大きく心を揺さぶられます。
そんな人生変わるかも!みたいな読書体験をしても、現実に戻ってみれば、平和な日本で上階の騒音に悩んでいるせこい自分がいます。この騒音の悩みは、おそらく実際に被害を受けた人以外からは、どうでもいい小さな悩みに思われるでしょう。
頭ではわかっています。ルワンダ大虐殺やナチスの収容所を思えば、騒音なんて本当にどうでもいい悩みです。多くの人からは共感されません。
でも毎日毎日ものすご~く苦しんでいる自分がいるのも事実です。この日々の騒音に、生活を、というより人生をメチャクチャにされているほどの実感があります。騒音がきっかけの殺人事件が毎年起こっているのも納得できてしまいます。

もっと“ゆるし”について等身大の実践的な本はないかといろいろ読み漁った結果、今のわたしにとって一番合うだろうと思える本を見つけました。
人生を癒すゆるしのワーク』です。

(続く)